設立の背景
 2007年5月23日、菊池徹夫(豊島区文 化財保護審議会委員)を理事長とする「特定非 営利活動法人としま遺跡調査会」が発足しました。
、豊島区では 1989 年から遺跡調査が本格的に行なわれるようになり、 1993 年からは区教育委員会が設置する任意団体「豊島区遺跡調査会」が遺跡調査の現場を支えてきました。しかし、任意団体の活動としては大規模になりすぎたことや、教育委員会が行なう埋蔵文化財の調査や普及活動に限界があることなど、様々な問題点が次第に明らかになってきました。
 区教育委員会ではこうした問題をサポートできるしっかりした組織が必要と考え、以前から法人格の取得を目標にさまざまな検討を行なってきました。そして、埋蔵文化財の調査や研究、成果の公開、街づくりへの貢献などを行ない、行政のパートナーと位置づけられる団体として、特定非営利活動法人(NPO法人) とすることがふさわしいと結論が出されました。
設立までの経緯
 2005年夏ごろから教育委員会文化財係が中心となって準備作業を開始しました。調査会では調査員を中心とするスタッフが協力し、2006年5月17日に設立発起人会が発足しました。 これ以後、具体的な準備を進め、教育総務課長、庶務係長など文化財保護に携わっている職員が設立に賛同し、 2006年8月30日に設立総会が開催されました。
 設立総会には日高芳一教育長、松崎充彦教育委員会事務局次長も出席してくださり、この法人への期待をお話しいただきました。
 ここで法人設立について承認可決されたことを受け、申請書類を整えて10月に東京都に提出しました。その後幾つかの訂正が必要になったため、 2007年1月18日に改めて申請し、5月8日付で設立が認証されました。5月23日に法人登記し、この日が設立日となりました。
活動内容
1.遺跡調査
 豊島区遺跡調査会発足以来の経験を踏まえ、豊島区内の遺跡の発掘調査や調査指導を受託して、区民にその成果を還元できるようなレベルで調査が進められるよう教育委員会と協力して活動を行います。
 さらに、今後も区内の遺跡調査に重点をおき、緻密な情報に基づいた適切な判断を行いながら、調査の効率化、高度化を図っていきます。
2.研究活動
 発掘調査の結果をまとめた学術報告書を刊行するほか、個々の遺跡の範囲を越えて研究を進め、地域全体の歴史に対する理解を深めます。
 研究の成果は考古学、歴史学の専門雑誌や豊島区教育委員会で発行する年報に掲載するほか、一般向けに発行する書籍にも内容を盛り込んでいきます。
3.文化財保護・普及活動
 調査研究によって得られた所見をもとに、一般の方々にもわかりやすい書籍を発行したり、勉強会や講座、見学会を開催するなど多様なアプローチで普及活動を展開します。
 また、歴史的な環境の保護や町づくりなど文化の発信に貢献し、地域社会に根ざした文化財保護活動を推進していきます。
新・調査会の組織
 新たな法人となった調査会には設立の主体である会員 ( 法でいう社員 ) 、理事のほかに、会の事務を行なう事務局、監事、実際に業務を行なう職員がいます。会の運営の中心となる役員は以下のとおりです。
理事長  菊池徹夫 ( 豊島区文化財保護審議会委員 )
理事   古泉 弘 (日本考古学協会 )
理事  根岸豊  (NPO 法人いけぶくろねっと )
理事  橋口定志 (日本考古学協会 )
理事  小森晴子  ( 豊島区民 )
監事  浜田晋介 ( 日本大学文理学部教授 )
監事  小池睦子 ( 豊島区民 )
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2013年1月15日>●

特定非営利活動法人 としま遺跡調査会

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東京都豊島区巣鴨3-8-9 巣鴨複合施設201号室
    TEL・FAX 03-3915-6962