今秋10月から都内で一斉に始まった東京文化財ウィークにあわせ、豊島区でも「豊島区の文化財展2007」(平成19年10月22日〜11月2日。土日は休み)を開催致します。場所は豊島区役所本庁舎1階ロビーにて。この企画展は、これまでの発掘調査で発見された貴重な遺跡と出土した遺物を、展示テーマに即して一堂に公開するものです。今年は「発掘された中世の長崎」をテーマに、区内では珍しい、室町・戦国時代(中世)から江戸時代(近世)のはじめにかけての遺跡を紹介します。
調査が行われた長崎一丁目〜西池袋四丁目一帯は、「長崎神社周辺遺跡」と呼ばれ、もともと中世の供養塔であるいたび板碑が、区内で最も多く分布する地域として知られます。今回展示する資料は、山手通り拡幅工事に際して行なわれた発掘調査(2001年1月〜2004年2月)で発見されたものです。ここでは、中世の井戸や建物址といった遺構と、陶磁器や漆椀などの遺物が見つかりました。これらは15〜18世紀の間、ここで生活を営んだ、名も無き庶民たちの暮らしぶりがうかがえる貴重な資料です。
時代劇などでお馴染みの時代ですが、実物が物語る、そのころの豊島区域のようす、庶民生活の一面をご覧ください。
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